お客さんは、知りたいんです。 そして、伝える努力は、売り手にしかできないんです
(2018年9月21日付 Facebook投稿よりアーカイブ)
読んでいた本に出てきた一節。
「現在は、無添加という点は訴求していません。、、、裏書の原材料表示を見れば、それはわかります」
違うんです。
そこを伝える努力をしないともったいないんです、お客さんにも、お店にも。
商品が良いほど、「伝える」ことが盲点になりやすいんです。
お客さんと売り手のバランスをとって、誠実に伝える方法をみつけるのが、マーケターの仕事なんです。
お客さんは、知りたいんです。
そして、伝える努力は、売り手にしかできないんです。
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ちなみにこの件、もし私だったら、例えば。
WEBなら、
——
自社工場の製造過程で食品添加物を使用していません。
>詳しく見る
——
みたいな感じで、「それってどういうこと?もっと知りたい」と思った方向けに、詳細を説明するページか、モーダルウインドウ(=ライトボックス)などを作ります。
そうして、そのページで、まさに本に書いてあるような、
・塩や砂糖の製造過程では食品添加物を使用していること
合わせて
・そういった塩や砂糖を使用している理由(精製段階で使わないのは現実的に難しい?使っていない塩や砂糖が流通していない?今後は自社開発する予定がある?真摯にビジネスしているなら、何かちゃんとした理由があるはずです)
・原材料に使った添加物が、どれくらい残留するのか、影響があるのか
・完璧が難しくても、可能な限り、食品添加物を使わない商品作りの努力を続けていること
などを、そのまま、率直に、書きます。
過去に「自社工場の製造過程で食品添加物を使用していません。」という表記で伝わらなかったなら、
・どうして伝わらないと判断されたのか
・どういうお客さんの反応やトラブルがあったのか
を聞いて、 それを解決できるように、考えます。
そうすれば、お客さんは、そのことを知ったうえで、自社工場でも添加物を使っている他店の商品を買うのか、このお店の商品を買うのか、選択することができる。
「自社工場では使ってないことすら、伝わらない」よりも、そのほうが、お客さんにもお店にもずっといい。
(裏書きや味では、見ない人、気づかない人には伝わりません)
そうして率直に誠実に書いていれば、その「姿勢そのもの」も伝わり、それを信頼してくれるお客さんも出てくるはずで、そうすると、お客さんと売り手が信頼しあう、良い循環の関係が生まれていきます。
商品パッケージやリアル店舗なら、上記に準じて、例えば、
商品には「自社工場の製造過程で食品添加物を使用していません。」と書き、
売り場のポップやチラシ、プラケースのぶら下げなどを使って、”「自社工場の製造過程で食品添加物を使用していません。」とは?”というコンテンツを、お客さんの目に入るように配置するとか。
そういったポリシーをしっかり説明するコーナーをお店の中に作っても良いかもしれません。
そうやって、誠実に、売上を上げていくことは、できるんです。
それを、もっと多くの方々に伝えていくのは、私の仕事。
頑張ります!!!!!