この仕事を始めて、10年が経ちました。

お知らせ

先月16日で、この仕事を始めて10年になりました。
(10年前の11/16、中小企業にマーケティングを教える前職の会社に、コンサルタントとして入社した)

 

前職の社長に「うちで仕事をして欲しい」とメールをいただいて。
そのメールを開いた時、夜遅くだったけど、フランダースの犬の最終回みたいに、天からキラキラ光が降りてきたような気がして。

自分に「マーケティングのコンサルタント」という道があるなんて、それまで気づかなかったけど、「マーケティング」も「コンサルティング」も「中小企業さん向け」も、それまでいろんな仕事や経験をしてきたこと、両親からもらったもの、好きなこと得意なことが、全て繋がった、これが私の天職だ、って、直感して。

大泣きした。

今でも、あの夜の事務所(父の会社の事務所で、夜、勉強していた)に、光が降り注いだ(ように見えた)光景を、よく覚えています。

 

それから半年くらい準備して、入社してすぐ、クライアントさん達からの電話相談を担当させてもらえるようになって。

クライアント企業さんにホームページや広告の改善のアドバイスをして、クライアントさんは、私のアドバイスを元に、たくさんの人件費やサイト制作費、広告費をかけて、実行される。

もし外したら、どれだけのダメージを背負わせてしまうんだろう。
案件の規模と、会社さんの状態によっては、企業の存続さえ脅かしかねない。

私の判断ミスで、父の会社みたいな、人生を懸けて社長さんが守っている会社と、その社員さんご家族の生活を、潰しかねない。

 

あまりの責任の重さに、「3年は、仕事以外のことを考えない」と決めて、実務と勉強と研究と、本当に、身も心も仕事に捧げる日々を送りました。

(夕食もデスクで仕事しながら、大好きなお酒もクライアントさんとの懇親会とお正月くらいしか飲まず、夢の中でも仕事していた。今は、あの頃とは前提が変わったので、自己管理も仕事として、休養も重視しています。夢の中での仕事は時々するけど)

 

そうして全力で仕事して、きっかり3年目に、独立することになり。

「これくらいお支払いするから、うちの仕事をしてください」とおっしゃってくれた方々のお言葉を元に、メニューと金額を決めて、今に至ります。

私のこれまでの道は、周りの方々が作ってくださったんです。

私はただ、やってください、って言われたことを、全力でやってきただけ。

 

この10年で、いろいろ変わりました。

母と愛猫も見送ったし。
WEBマーケティング業界も、もちろん激変した。

今の毎日は、あの頃は想像もつかなかったけど、でも望んだとおりのようでもあります。

 

そうして、これまでは「クライアントさんのために」という思いだけで突っ走ってきたけど。

ここ数年は、「私が、社会に対して出来ること、私の役割、天命はなんだろう。何をやっておけば、死ぬ時に後悔しないだろう」ということも、合わせて考えるようになりました(クライアントさんのお役に立つことは、これまで通り大前提)。

そしてやはり、私の天命は、「中小企業さんに、本質的なマーケティングスキルを伝えていくこと」だということ、それは変わっていないということを再認識し、フローマーケティングのサイトを立ち上げ、新しいメニューを作りました。

(本質以外のこと、例えば変化していく最新技術的なことも、成果の一環として時には重要なのですが、そこは私でなくて良いと考えています。
良い悪い、優劣ではなく、役割分担の話です、そこに向いている、優秀な方々や会社さんは、たくさんいるので。
もちろん私も、そのクライアントさんにとって全体でどこが重要かは判断し、必要に応じて専門の方を紹介出来るように、大枠は追っています)

 

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ほんしつ
【本質】

1. そのものとして欠くことができない、最も大事な根本の性質・要素。 「問題の―をつく」
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「マーケティング」は、企業にとって、市場(お客さんと、競合他社)との接点です。
企業が生きていくためには、競合他社や代替選択肢との比較の中で、お客さんに選ばれ、買ってもらわないとならない(でないと、人間がごはんを食べられないのと同じで、死んでしまう)。

その、「競合との比較の中で、お客さんのニーズに対して、自社なら何を提供できるか」を、市場という外界に触れながら、周りとのバランスの中で考えるのが、マーケティングです。
(そうして、それがスムーズに伝わるようにする)

 

なので、マーケティングは、企業にとって部門のひとつでありながら、企業、事業の成り立ちに直接関係する、枝葉ではない、本質的な事業戦略・企業戦略の起点となり得るものなのです。

 

そして、私が自分の役割としてお伝えしていることは、その「企業・事業の本質に関わる、マーケティング」を、「枝葉にとらわれず、本質を捉えて行うスキル」です。
それを、リソースやリターンが大手さんとは大きく違う中小企業さん向けに、取捨選択して、メリハリをつけて、お伝えしています。

(その結果、社会全体にどういう良い影響をお渡しできると考えているかは、フローマーケティングのミッションに書きました
https://www.flowmarketing.com/flowmarketing.html

 

先日インタビューに行ったクライアントさんからも、

「本質を教えてもらったから、この先どんな変化が起きても対応できると思えるようになった。昔の僕みたいな、テクニックばかり追って疲弊している人たちに、大浦さんのメソッドを伝えてあげて欲しい」

とおっしゃっていただき、それが自分の役割のひとつであることを再認識しました。

 

上に書いたように、大きな人件費・時間・制作コストをかけて行うホームページリニューアルの失敗は、場合によっては企業の屋台骨を脅かすくらいのダメージを与えてしまいます。

「私への投資を判断していただくからには、少しでも確度を上げ、確信を持ってお役に立ちたい」と10年間研究を続け、形になったのが、私が今お伝えしているメソッドです。

 

そのメソッドを一通りお伝えする、来年1月からの講座を、サイトオープンと同時に募集開始しています。

【「伝わるから、圧倒的に売れる」ホームページの作り方講座】
https://www.flowmarketing.com/sm_method.html

少人数制の定員7名で、もう既にお申込みいただいています。
同じ講座の次回開催は、未定(するかもしれないし、しないかもしれません。別にやりたい講座もあるので、来年は1月期の一回だけになるかもしれません)なので、もしご検討の方がいらしたら、どうぞお早めにお申込みください。

 

さあーーー今日も頑張って、ひとつずつしっかり判断していこう!!!!!